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【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

2023/07/25

2023/07/26

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

デザイナーの方向けに、チラシ制作の手順とポイントをご紹介します。

全体の流れとしては次の5ステップです。

チラシ制作の流れ
  1. 【企画】ヒアリング
  2. 【準備】参考チラシを探す
  3. 【構成】掲載情報をまとめる
  4. 【デザイン】Illustratorでデザイン作成
  5. 【入稿】入稿データ作成

KAMEI TSUBASA

福井県を拠点に全国原付旅。業界5年目フリーランス ディレクター+デザイナー+エンジニア。ウェブ制作をメインに紙・映像など幅広く対応。

1.【企画】ヒアリング

見積もりを出すために、まずはヒアリングを行います。

ヒアリング項目
  • ターゲット
  • 配布方法(設置、ポスティング、新聞折込など)
  • 用紙サイズ・部数
  • 写真・原稿の有無
  • デザインイメージ
  • 納期

ヒアリング項目で軸となるのが「ターゲット(どんな人物が、どんな目的で手に取るか?)」を明確にすることです。

ターゲットが明確になれば、その他の項目をこちらから提案できるようになるからです。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

ヒアリングで重要なことは「ターゲット」を明確にすること。その他の項目は“希望があるかどうかを探る”というスタンスで、基本的にはこちらから提案できると良いですね!

2.【準備】参考チラシを探す

構成を作る準備として、次のような方法で参考になるチラシを探してみましょう。

参考チラシの探し方
  • Pintarest
  • 画像検索
  • 街に出て探してみる(駅・観光案内所など)

普段から良いと思ったチラシを集めて分析することを習慣にすると、デザインを見る力も付きますね!

ここでのポイントは「構成の参考チラシ」「デザインの参考チラシ」を探すことです。

構成の参考チラシの見方

情報の記載漏れを防ぐために、同業種・同サービスのチラシを参考にして掲載する内容を精査します。

デザインの参考チラシの見方

「優しいイメージ」「かっこいいイメージ」などデザインの印象と、「なぜその印象を受けるのか?」その根拠を分析します。
また、デザインの方向性をすり合わせるためにクライアントに見せて確認します。

構成のミソは情報がたくさん詰まった裏面。Pintarestには裏面がないことが多いのでGoogle画像検索で掲載元を辿って裏面もチェックしましょう。

TOKOTOKO DESIGNのチラシデザイン

TOKOTOKO DESIGN の過去のチラシ制作実績をご紹介します。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
MANUSELF サービス紹介パンフレット A4三つ折り

レクチャーを受けられるのがサービスの特徴なので、イラストを使って親しみやすい印象にしています。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
ひじり観光タクシー株式会社 新聞折込チラシ A4

シニア世代がターゲットなので、全体的に文字サイズを大きく設定しています。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
TOKOTOKO DESIGN サービス紹介チラシ A4

初めてのウェブ制作でも安心してご相談いただけるよう、価格やフローが分かりやすい構成としました。

3.【構成】掲載情報をまとめる

参考チラシをもとに、テキストファイル(Word、テキストエディット、メモ帳など)で掲載情報をまとめます。

このファイルをクライアントと共同で編集をするので、先方の扱える形式で作りましょう。 情報をまとめたファイルをクライアントに渡して、修正・加筆をしてもらいます。

クライアントに記入して欲しいところは⚫︎で表示しておきます。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
構成資料

Word文書の差分チェックの方法は?

クライアントと構成テキストをやり取りする中で、先方がどこを修正したか知りたい場合、Wordの比較機能を使います。

校閲タブ > 比較 > 文書の比較

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

Illustratorへの文章流し込み前に必ず校正チェック

Illustratorへの文章流し込み前に、必ず文章校正ツールを使って誤字脱字がないかチェックしましょう。

ツールによって精度はまちまちなので、複数ツールでダブルチェックします。

4.【デザイン】Illustratorでデザイン作成

文章の校正チェックが済んだら、デザインを組み始めます。

デザインの流れ
  1. Illustrator環境設定
  2. アートボード作成
  3. ラフレイアウト
  4. デザイン
  5. 入稿データ作成

4-1.Illustrator環境設定

印刷物を扱う前に、Illustraotrの環境を印刷物用に設定しておきましょう。

使いやすさを追求すると多くの項目を変更できますが、今回は印刷物のデータを作る上で最低限のポイントに絞って設定します。

キー入力

キーボードの方向キーを押した時に、選択したオブジェクトが移動する移動距離です。

環境設定(⌘+K)> 一般 > キー入力 0.1mm

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

印刷物のデザイン時:0.1mm

Webのデザイン時:1pt

単位

環境設定(⌘+K)> 一般 > 単位

一般:ミリメートル
線:ミリメートル
文字:ポイント

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

印刷物のデザイン時:一般 ミリメートル/線 ミリメートル/文字 ポイント

Webのデザイン時:一般 ピクセル/線 ピクセル/文字 ピクセル

カラーモード

ファイル > ドキュメントのカラーモード > CMYKカラー

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

印刷物のデザイン時:CMYKカラー

Webのデザイン時:RGBカラー

4-2.アートボード作成

アートボードは自分でイチから作っても良いですが、入稿先のテンプレートを使うのがおすすめです。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
グラフィック – チラシ・フライヤー作成テンプレート

アートボードサイズ、トンボ、ガイドなど、はじめから整った状態で始められますね。

4-3.ラフレイアウト

校正済みの文章ファイルから文章を紙面に流し込み、表面・裏面どのように情報をレイアウトするか検討します。

文章を流し込む際は、校正済みのファイルから必ずコピペします。文字の手打ちは誤字脱字の元なので極力避けましょう。

ラフレイアウトのポイント
  • 色はひとまずモノトーンでOK
  • 画像はひとまずダミーでOK
  • フォントサイズは実際のサイズに合わせる

文字サイズによっては紙面に文字が入りきらない場合があるので、ある程度実際のサイズに合わせます。

年齢別 読みやすい文字サイズの基本

印刷物の場合、後から全ての文字サイズを変えるのは大変なので、文字サイズは最初の段階でしっかり検討すると良いでしょう。

年齢別 読みやすい文字サイズの基本
  • 10・20代:8〜9pt
  • 30・40代:9〜10pt
  • 50代以上:12pt以上

4-4.デザインの基本

デザインにはデザインを綺麗に見せる4つの原則があります。

デザインの4大原則
  • 近接:グループ化で情報整理
  • 整列:要素を整列してレイアウト
  • 反復:同じ要素を繰り返す
  • 対比:要素に強弱をつける

近接:グループ化で情報整理

関連する要素同士を近づけてレイアウトすることで、一見して情報のまとまりを分かりやすくします。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
近接なし
【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
近接あり

整列:要素を整列してレイアウト

要素を整列させることで、デザインに秩序を持たせます。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

反復:同じ要素を繰り返す

ルールに基づいてスタイルを統一することで、一貫性を持たせます。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

対比:要素に強弱をつける

要素に優先度をつけることで、伝えたいことを強調します。

4-5.デザインのテクニック

Illustratorよく使う機能

Illustratorには多くの機能がありますが、実際よく使う機能に絞るとそれほど多くありません。

デザインの基本ツール
  • 選択
  • ペン
  • 図形
  • テキスト
  • スポイト
  • 整列
  • アピアランス効果
多用する便利機能
  • キーオブジェクトに整列
  • 前面へペースト(⌘+F)
  • アウトライン表示(⌘+Y)
  • 選択 > 共通 > カラー(塗り)/カラー(線)

必要に応じて操作方法を調べながら作り込んでいきましょう。

デザイナーが使う定番フォント

デザインイメージに応して適切なフォントを選びましょう。

定番の見出しフォント
  • A1ゴシック/A1明朝
  • 新ゴ
  • 見出ゴMB31
定番の本文フォント
  • 游ゴシック/游明朝
  • ヒラギノ角ゴシック/ヒラギノ明朝
  • リュウミン
定番のアクセントフォント
  • すずむし
  • キリギリス
  • はんなり明朝
  • 筑紫オールド明朝

文字詰めのポイント

文字同士の間隔(カーニング)を調整して文字詰めを行います。

基本的にカーニングは自動調整にしておき、必要な部分だけ個別に調整します。

カーニングの自動調整

文字 > カーニング > メトリクスもしくはオプティカル

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】

さらにテキストボックスの右側を揃える場合には均等配置を設定します。

テキストボックスの右側を揃える

段落 > 均等配置(最終行左揃え)

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
個別の文字詰めが必要になりやすい場所
  • 漢字とかな
  • 記号()・&の左右
  • ハイフン-の高さ
Illustratorカーニングショートカットキー
  • windows:Alt + ⇆
  • mac:option + ⇆

カーニングの感覚を身につけるために、ゲームでトレーニングしてみましょう。

【デザイナー向け】Illustratorでチラシデザインの作り方【コツ・おすすめツール】
Kern Type

5.【入稿】入稿データ作成

クライアントからデザインのOKをもらったら、入稿データを作成します。

印刷トラブルを起こさないように、入稿先のガイドラインに従ってチェックし、入稿データを作成しましょう。

入稿データのチェック – ネット印刷は【印刷通販@グラフィック】

以上がチラシデザインの流れになります。
各セクションごとにさらに詳しい記事を随時追加予定ですので今しばらくお待ちください!

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